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【ゆっくり解説】上野英三郎博士

更新日:2月19日

ハチ公の飼い主である上野博士、農業土木の激熱偉人なので全人類に知ってほしい

日本の農業生産を支えたスーパー偉人(ガチ)



<参考資料>


<概要>

耕地整理(圃場整備)

農地を整理しよう!

「耕地区画論」

明治の近代化と富国政策の下で開始され推奨された

1887年(明治20年)石川県石川郡 郡設模範農場にて最初に行われる

欧米の圃場整備を視察した農学者らによって推奨

1899年(明治32年)耕地整理法 制定

1905年(明治38年)耕地整理講義

耕地整理の目的

農業経営の利益のため

1.労力の節約:労働生産性

 工業の発展→農村人口の減少、より少ない労働力で農業生産を担わなければならなくなる

 労働時間当たりの収量を高めることが不可欠

 動力として牛馬(将来的には機械)を効率的に使えるように区画整理・拡大が必要

2.地積増加:つぶれ地の減少

3.水利上の利益:干ばつ、湿害

4.運搬上の利益

5.生産力における利益:収量増加と品質向上、土地生産性を上げる

水路論

1.水路設計

 水の流れの科学(水理学)に基づく

2.水田用水量の算定

 浸透量が重要:実験と測定に基づく推測、蒸発量の2-3倍と推定

上野の区画論

・用排分離

・各区間が道路、用水路・排水路と接続

・道路、用水路・排水路の長さが最小

・面積は20-40アール(50アールも可能)

・長辺は短辺の2-5倍

・牛馬(機械)を効率的に使う

→長辺長は長い方が効率が良い(旋回に時間がかかる)

・短辺は傾斜方向に、長辺は等高線方向に

→土工量= 1/4 L tanθ

計算式の数表や基準の数値を示し、だれでも計算できるように配慮

なぜそう考えるか、根拠を詳しく説明

・頭を使わない画一主義を批判

・利益を最大にして経費を最小にするように考える

・よい設計のためには、調査の経費と労力を惜しんではならない:簡単でない

→現場をよく調べ、事実に基づいて論理的に考える科学的な姿勢

戦前まで

かんがい排水の改良(土地生産性の改善)は行われた

水田区画の拡大は進まなかった

労働生産性の向上は小作の労力を軽減するだけで不耕作地主の利益にはならなかったから

寄生地主制が社会の進歩を妨げた

戦後

地主制がなくなる

機械化

農業の労働生産性を高めることが社会の強い要請となった

1960年代のはじめに採用された標準区画は、それより60年も前に上野が論理的に考えた区画そのもの

今日、100年を経て、上野の考えた水田整備が実現された

稲作の生産性の向上


(農林水産省資料より作図、「稲作の労働時間と単収(玄米)の変化)」

スライド35P~ もうひとつの忠犬ハチ公物語

「ハチ公がなぜ渋谷駅に迎えに行ったか」について、

Wikipediaの記述は間違いらしい…?


<原稿>

これから作ります

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