悪って何?
キリスト教の場合→「神の意志に逆らったら悪」
神の意志=聖書,教会
人が介在する以上人の意志が混ざる
魔女裁判とか十字軍とか,虐殺が起こった
- 無知
- 弱さ
- 悪意
アリストテレスの場合→「役に立たないものは悪」
善=エネルゲイア,その人が能力を万全に使っている状態
日本の場合→「共同体に仇なす行為は悪」
村八分,空気を読む
稲作文化,水管理など共同作業
合戦=戦争と比べてルールが決まっている
島国だから隣国はいない
災害大国
善を考える
資本主義の場合→資本を増やす行為
共産主義の場合→平等
社会主義の場合→最大多数の最大幸福
個人レベルでの悪を考える
ブチャラティ「何も知らない人を利用するのは悪」
イマヌエル・カント「絶対的な善悪がある」
「善いことを問答無用でやれ」「悪いことは絶対やるな」
「嘘はダメ」どんな状況であろうと嘘はついてはいけない
理性の限界,人間の限界を考えた結果「欲や情に影響される」
仮言命法「○○ならば××しろ」「○○したくなければ××するな」
条件付きの善悪→「別にどうなってもいい」という無敵の人に効果がない
時には「問答無用でやれ」「やるな」という命令も必要
ただし限度はある,現実生活で嘘をつかないのは無理だし…
フリードリヒ・ニーチェ「絶対的な善はない」=「神はいない」
「自分が善と思うことをやれ」「自分で考えろ」
理想像「超人」=状況に関わらず,自分の意志で考えることができる人
常識や価値観に左右されない
ハンナ・アーレント「命令に盲従する表層的な悪」「悪の陳腐さ」
アウシュヴィッツ強制収容所で数十万人を殺したルドルフ・アイヒマンの研究
アイヒマン「命令に従っただけ」
アモス・オズ「私たちが正しい場所に花は咲かない」「狂信主義は悪」
自分たちが正しいと思っている限り,何も解決しない
イスラエル・パレスチナ問題
特効薬は「想像力」
狂信主義は歯止めが利かないが,想像力を持てば相手を思いやれる
「何をしてもいい」とはならない
結論:悪って何?→嘘,思考停止,盲従すること,狂信主義
何かを絶対視して拠り所にできないならば,自分で考えるしかない
よりよく生きたいと思うなら,「何がよりよい生き方か」自分なりに考えて実践しよう
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